【2025年1月】未来の気持ち~いよいよ みんなで集まるお正月~
みなさん、こんにちは。
TOPPANデジタルの生活者の気持ち調査チームです。
突然ですが、最近のみなさんの体調はいかがですか?
この寒暖差に悩まされていませんか?
私はこの寒暖差で1ヶ月ほど風邪をひいています。
あんなに夏が長く、猛暑日連続だったのに、朝晩が涼しくなり、秋が来た!と思ったら、急に冷え込み、もう冬?というくらい、日本の四季が無くなってきているように感じますよね。
日中の寒暖差が激しく、さらにインフルエンザの流行もあり、通勤電車内ではマスクしている方も増えましたね。また、ドラッグストアの売場では、のど飴・風邪薬の品切れも目にし、それだけ体調を崩している方が多い証拠なんだろうな~と感じました。
前置きが長くなりましたが、今回は「未来の気持ち」の具体的な取り組みをご紹介します。
「未来の気持ち」とは?
TOPPANグループの株式会社ONE COMPATHのShufoo!会員に向け、約3か月~数ヶ月先の未来の生活者ご自身の気持ちや行動を思いつくままに、想像して頂き、それをご自身で言語化し、自由回答(フリーアンサー)調査を実施しています。「未来の気持ち」を簡単に言うと、「生活者による未来予測」です。
➣調査手法の詳細は初回記事をご覧ください。
では、実際に私たちが何をしているのか?調査結果を見ていきましょう。
【2025年1月】未来の気持ち
今回は10月に実施した、来年1月の「未来の気持ち」の結果を一部を、ご紹介しますが、もう来月になってしまいました。1年ってあっという間ですね。
みなさんも一緒に「数週間後の来年1月に何をしよかな~?どんな気持ちになるんだろう?」と想像していただくと、よりリアルに感じ取れると思います💡
・設問(2024年10月実施)
Q:来年2025年1月の気持ちを想像して、#(ハッシュタグ)で表現してください。文字数は最大14文字まで、複数ある方は5つまでご記入ください。
では、結果を見ていきましょう。
これは文字のサイズが大きければ大きいほど、それだけ回答記載が多かった指標となる図です。
ご覧いただくと、1月ということもあり、お正月関連の #おせち料理#初詣#お年玉 という文字が、パッと目につき、一方で、#寒い#雪#心機一転 というように、気温や天候にまつわることから、1月は気持ちを切り替えるタイミングであることも分かります。この図では大まかな1月の傾向は分かりますが、私たちが取り組む「生活者の気持ち」を汲み取ることは出来ません。
その後、どうするか?
次のステップとして、全員の回答内容を1行ずつ読みます。
この瞬間、ゲッ!と思われた方、その反応は間違っていません(笑)このお話をすると皆さん、気が遠くなる、、、ゾッとする、、、という反応が多いですが、これは普通というか、正常な感覚ですね。でも、小売業界からしたら、実は喉から手が出るほど欲しい情報でもあります。
私自身が元販売員だったこともあり、店舗や本社に届く、「お客様の声」「お客様のご意見」を読んでいて、お客様に説明していたこともあり、私の中で「1行1行の自由回答」を「1人1人のお客様の意見」に変換し、生活者が何を想い記載してくださったのか、考えながら私の「全ての回答者、約1万人の生活者との会話」が、いよいよ始まります。私の中ではあくまでも「会話」「対話」という位置づけなので、「へぇ~」「そう考えてるんだ」「分かるわ~」と呟きながら、読んでいます。
今回は設問にあった来年1月の気持ちから、「お正月」に焦点を当て、生活者の回答の一部をお見せしつつ、来年1月の未来の様子をご紹介します。
また、これから皆さんに、ご覧頂く#(ハッシュタグ)は全て、生活者の皆さまの回答をそのまま転記しています。
読者のみなさんは#(ハッシュタグ)に注目してくださいね💡
1万人の声から読み解く~2025年のお正月動向~
①お正月の全体感
#「おめでとう」と言えるね!#お正月が普通に過ごせる#家族みんな揃ってのお正月#皆が集まるので忙しい#嫌な正月の集まり#3食ご飯用意するの嫌
「いつものお正月になって欲しい」という気持ちが強く、来年のお正月は賑やかで明るく、家族や親戚、友人と集まって楽しむ傾向と見えます。したがって、コロナ禍以来、今年以上の規模感のある盛大なお正月になる見込みで、おせち・お正月料理のご馳走にチャンスがありそうです。また、今回の年末年始は最大9連休ということもあり、お子様をもつ家庭では、朝・昼・晩の食事の準備の負担もあり、怒涛の忙しさになりそうです。この「忙しい」「嫌」「面倒くさい」というネガティブな気持ちが、「賑やかなお正月」というリアル感を醸造させ、今年のお正月は昨年5月に新型コロナ5類へ移行、コロナ明け初のお正月でしたが、来年は今年以上に「みんな」で盛り上がる賑やかなお正月になりそうです。
ちなみにコロナ禍の時は、このネガティブな気持ちは無かったです。なぜなら、コロナ感染を防ぐために、家族みんなで集まることが出来ず、帰省も出来ない、初詣も人混みが怖くて行けない、何も出来ないお正月だったため、恒例のお正月の集まりの準備を心配する必要が無かったからなんでしょうね。
②おせち、お正月料理について
#お正月のメニューどうしよう#おせちリメイク#誰かお雑煮作って#おせち料理お雑煮残さず食べる#お餅の美味しい食べ方#ちょっとだけ美味しいものを...
1月と言えば、おせち・お正月料理が楽しみですよね。一方で「リメイク」「食べ方」といったように、「味変」や「アレンジ情報」が欲しい方もいらっしゃいます。なぜか?すべては #おせち料理お雑煮残さず食べる の一言に尽きます。今の物価高対策No.1「節約」の方法は人それぞれですが、「食べ切る」「残さない」「食品廃棄ゼロ」も立派な節約術です。そのためにも食べ方を変え、工夫して「食べ切るお正月」になると感じています。
③お正月明けの気持ち
#仕事始め嫌だ#お正月ロスが激しい#食べ過ぎて体が重い#新年新たな気持ちでダイエット#チョコレート争奪戦
皆さんも、この時期は何んとなく身体も気持ちもダル~い感じですか?会社も学校も始まって、イヤ~な言い方をしてしまうと、満員電車でのお正月明けになりそうですよね。また、お正月のご馳走から普段の食事に戻るタイミングでもあり、正月太り=美味しいものを食べ過ぎた後悔=ダイエットへの意識が出てくるようです。#新年新たな気持ちでダイエット という、2025年になったからこそ「今年こそ」という意気込みが入り、気持ちの上での「チャレンジ精神」や「新しいことに取り組みたい意欲」が出てくるのではないでしょうか。
そして、いよいよ翌月には年に1回のチョコレートの祭典です。来年1月時点で #チョコレート争奪戦 というように、勝負は1月から始まります。チョコレート催事の売場はメディアに取り上げられ、「バレンタインガチ勢」の皆さんのチョコレートへの熱い想いが「自分のためのご褒美チョコ」へ繋がり、ガチ勢の皆さんによるメリハリ消費が来年も十分に発揮されると信じています。
④物価高について
#苦しいお正月#おせちは今年はなし#福袋どれだけお得?#物価高されど給与増えず#暖房節約#洋服を買うことを控える#お金を貯めて旅行へ
いつ終わるのか分からない物価高は、このまま来年お正月にも影響を与え、回答通り #苦しいお正月 が見込まれます。
同時に、今後も続くであろう物価高は、#お金を貯めて旅行へ という回答から、来年はお金を使う時と使わない時の基準がハッキリと明確に分かれ、さらにメリハリ消費に拍車かかると想像します。正直、ここまでハッキリとしたお金の使い道に関する回答は今回が初めてです。もしかしたら「節約」は私たちの意識の範囲を超えて、生活の一部ないし、生活における消費行動の基準になっているのかもしれません。
一部ではありますが、「未来の気持ち」調査結果から読み取る、来年のお正月の動向でした。
ここでは当たった、当たらなかったではなく、「生活者がこの先の未来をどう描いているか」を捉えることが重要です。
全ては「共感」のために
この結果は小売業・商品メーカーに驚きをもたらすものではなく、「やっぱりね」「そうだよね」という「共感」が得られれば、私たちのミッションは成功と考えています。
小売業・商品メーカーが驚いてしまったら、来店頂くお客様の気持ちを理解していないことになり、生活者に刺さっていない、共感を得ていない売場作り、販売促進、商品開発になっているということになってしまいます。
小売業・商品メーカーの皆さんの目線は、いつも「ご来店頂けるお客様」「リアルな生活者」です。そのため、生活者の皆さんに必要とされる商品やサービスが日々、生み出されています。
例えば、今では一般的なネットスーパー、さらに店舗に行かずにネット上でお買い物を完結させ、あとは商品が届くのを待つだけ、つまりECサイトでのお買い物の実現。
皆さんは、これらを20年前に想像していましたか?
私は全く想像していませんでした。
アナログ人間の私は、コロナ禍をきっかけにECサイトでの買い物にようやく抵抗が無くなりました。1度使うと便利で、便利で(笑)
もちろん20年前に未来を描き、具現化された企業もありますが、現在、ここまで生活者の日常生活に溶け込んでいる以上、「生活者の未来の気持ち」を感じ取ることは、今の時代、必要不可欠といえるのではないでしょうか。
次回からは定期的に実施している、この「未来の気持ち」調査実施後に、この先の未来の最新情報を皆さまにお伝えしていこうと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
➣今回の調査概要はこちらです。
「Shufoo!」利用者調査
・調査エリア:全国 ・調査対象者:「シュフーポイント」会員(全年齢の男女)・調査方法:インターネットリサーチ ・調査期間:2024年10月1日~10月10日 ・サンプル数:9,045名
➣TOPPANの流通DXで業務効率化を進めてみませんか?
➣初回記事をご覧いただいていない方は、こちらからアクセスできます。
私たちの取り組みの背景をご紹介しています。
【TOPPANが「生活者の未来の気持ち」を追う】