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地域課題解決へ向けたICT KŌBŌ® ARIAKEのプロジェクト

こんにちは。ICT KŌBŌ®です。
今回は、福岡県大牟田市に拠点を構える「ICT KŌBŌ® ARIAKE」の活動内容を取り上げます!

ICT KOBO® ARIAKEのオフィス紹介についてはこちらをご覧ください。

ICT KŌBŌ®新規ソリューション開発

ICT KŌBŌ®では、ミッションの一つに新規ソリューション開発を掲げています。
他拠点に続いて、ICT KŌBŌ® ARIAKEも大牟田市民や行政から課題をヒアリングし、自社の持つICT技術を使った解決策を模索しています。
この記事では現在の取り組みの中から2つピックアップし、ご紹介します!

RemoPick®を使った工場見学

まずはICT KŌBŌ® IIZUNAから誕生したRemoPick®を使った工場見学です。

RemoPick®とは?

RemoPick®は、ICT KŌBŌ®の第一拠点である長野県飯綱町にあるICT KŌBŌ® IIZUNAから誕生したスマートグラスやタブレットを用いて、遠隔地のコミュニケーションを豊かにするサービスです。

サービスの詳細はこちらからご確認ください。

またサービスの誕生ストーリーについてnoteの記事で公開していますので、合わせてご確認ください

背景

今回大牟田市に工場を構えるトータルケア・システム株式会社様に工場見学を実施していただきました。
ベビー用や介護用など、使用済みの紙おむつを回収し、再利用可能なプラスチックやパルプ素材にリサイクルする事業を行われています。資源循環型社会の実現に向けて取り組まれている企業です。

トータルケア・システム株式会社様ホームページはこちら

以前から同社では、遠方から工場見学をしたいという声が寄せられていましたが、コロナ禍で実施が難しい状況でした。
そんな状況の中、ICT KŌBŌ®発のソリューションである「RemoPick®」を紹介したところ、このソリューションが工場見学で使えるのではないかとお話しいただき、RemoPick®を使った工場見学に至りました。

工場見学の様子

工場見学では、社員がスマートグラスを付け、使用済みの紙おむつの回収からパルプ材へリサイクルされるまでの流れを説明しました。

RemoPick®を使っていただいた感想として

  • 録画の工場見学よりも臨場感が出てよかった

  • その場で視聴者からの質疑に回答することができた

というご好評の声をいただいております。

私たちもこの取り組みを通して、RemoPick®により、遠隔地でも生の情報を共有できることが、企業の活動や社会に貢献する取り組みを支援する一助となることが分かりました。
また今後も実施したいとの要望があり、工場見学以外の使い方についても検討していく予定です!

圃場管理システム実証実験

続いては大牟田市の農事組合法人宮崎様と協業して取り組んでいる実証実験について紹介します!

圃場(ほじょう)とは農作物を栽培する場所で、水田や畑のことです

背景

水田の水管理には、浅水、深水、間断かん水など、時期や状況に応じて異なる方法があり、天候やモグラの穴などの外的要因の影響による急激な水位の変化にも常に気を配る必要があります。
そのため水管理には長年の知識と経験が求められ、農業を始めたばかりの人にとって非常に難しい作業となっています。
さらに、農業従事者の高齢化に伴い、より簡単な水管理方法や知識の継承が求められています。

取り組み

この状況からICT KŌBŌ® ARIAKEでは、水田の水管理を省力化・標準化することを目的とした圃場管理システムを構築しております。
昨シーズンは、水位・水温を計測するセンサを圃場へ設置し、水位・水温表示やアラートを飛ばすWebアプリを提供しました。
実際にアプリを使っていただき、フィードバックやこういった機能がほしいなどの要望を直接いただき、ブラッシュアップしました。

昨シーズン設置した試作機

圃場に設置する試作機

現在は来シーズンに向けて試作機を鋭意作成中です!
こちらは水田に設置する予定の試作機となります。

水田試作機

また、農事組合法人様から大豆についても省力化・標準化に取り組みたいと要望をいただき、新たに畑に設置する試作機を検討しました。
ICT KŌBŌ® IIZUNAから技術移管をしてもらい、ICT KŌBŌ® ARIAKEで一から試作機を製作しています。

畑試作機

今後の取り組み

現在、来シーズンの稲作・畑作に向けて、センサと新しくスマートフォンアプリの準備中です!
精度の高いセンサの開発や機能の充実など、前回の実証実験を通して発見した課題を解決するために、新しいセンサを作製し、スマートフォンアプリ開発を進めています。

最後に

いかがでしたでしょうか?
今回はICT KŌBŌ® ARIAKEの大牟田市での取り組みについてご紹介いたしました。
ICT KŌBŌ® ARIAKEでは、他拠点で誕生したソリューションのアレンジをきっかけに独自ソリューションの創出に繋げていることがご理解いただけたと思います。

駆け出しの拠点ではありますが、今後もICT KŌBŌ® ARIAKEでは地域とのコミュニケーションを大切にしながら、新たなイノベーションを創出し続けていきます。
ICT KŌBŌ® ARIAKEの今後の活躍にご期待ください!

では次回の記事もお楽しみに!