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TOPPANアフリカ事業開発~タンザニアで夢のマイホーム!?~

皆さん、こんにちは。
今年度よりTOPPAN デジタルではアフリカ事業開発室が立ち上がり、現在、事業責任者含めルワンダ、タンザニア、日本で4名体制でオペレーションを開始しております。

こちらのnoteでは、TOPPANのアフリカ事業に関連する情報、現地の社会課題、生活、その他様々な情報を発信していきますので、今回もどうぞよろしくお願いします!

タンザニアの暮らし

Hujambo? (お元気ですか?)
TOPPANアフリカ事業開発室・タンザニア駐在の岩本です。
今回は、タンザニアの暮らしについてご紹介しようと思います。
が、大前提として、タンザニアは日本の2.5倍という、非常に広大な国土を持っています。そのため、私からご紹介できるのは、広いタンザニアのごく一部であることをご承知おきください。

私が住んでいるコーヒー農園は、観光地として有名な「ンゴロンゴロ自然保護区」に接している自然豊かなところで、タンザニア北部にあります。この地域の気候は、以下の4つの季節に分かれています。
 小雨季:10月~11月
 小乾季:12月~1月
 大雨季:2月~5月
 大乾季:6月~9月
今は、ちょうど小乾季の始まった時期ですが、今年はまだ雨が降っています。また、標高が高いため、乾季の暑い時期(8月・9月)でもクーラーは不要です。

私は、5月に赴任してきたのですが、農園内の住居は、共同生活用のファームハウスしかありませんでした。もちろん、現地社員のための家は別にありますが、日本人スタッフが住む家は、大きなファームハウス一つ。日本人スタッフは、私を含めて常駐3名、頻繁に来る出張者2名です。時には日本人のインターンなども滞在し、合宿所や寮のような雰囲気で、仕事や生活を共にして、みなさんと楽しく、時には遅くまで農園の未来を語り合ったりして過ごしていました。
しかし、帯同家族として妻もタンザニアに来ることになっていたため、家族で過ごせるファミリー向けの住居を敷地内に建てよう、ということになりました。

夢の新築一軒家をタンザニアで建てる!!

いつか一軒家を建てたいなぁ、という夢はあったものの、まさかそれがタンザニアで実現するとは思っていませんでした。日本とは大きく違うタンザニアの一軒家、その建築の流れをご紹介したいと思います。

①設計図を作る
 家を作る前に間取りを決めます。建売住宅はほとんどないので、家ごとに設計図を作っていきます。今回は、農園内のリフォームなどを手伝ってくれている方に協力してもらって、設計してもらいました。部屋の大きさや数などを伝えて手書き図面にしてもらいます。手書き図面をもとにすべての工事が進んでいくので、何度も確認しました。実際の工事は、壁などの躯体部分・内装仕上げ・ペンキ塗り・配管・電気などの担当がそれぞれ進めていきます。日本と同じです。

②基礎を作る
 壁や柱など、重量の掛かる部分には、基礎としてブロックを積みます。ブロックを積むために地面に溝を掘りますが、全て手作業です。およそ1mくらいの基礎ですが、ブロックを積むだけで鉄筋などは入れません。

基礎の溝堀り
基礎として地中にブロックを積む

③壁を積む、床を作る
 日本と異なる家づくり、中でも大きく異なるのが家の素材。タンザニアではブロックを積んで作る家が一般的です。そのため、一部の柱を除いて、壁によって屋根などの重さを支えています。この時点で図面通りになっているかの確認が必要です。我が家も、ドアになる予定の部分が窓になるところでした。危なかった。笑
 また、床はコンクリートを流し込みます。そのため、日本のように床下があるわけではありません。強度を上げるために大きな石を床に敷き詰めて、そこにコンクリートを流し込んでいきます。

基礎の上に壁を作っていきます
徐々にできていく壁
柱を立てるときは、鉄筋コンクリートです

④屋根を組む、配線、壁の仕上げ
 壁から屋根を載せるための「垂木」を伸ばします。この辺りは日本と同じです。屋根と天井の間に電気配線をするので、屋根を載せる前に配線を終わらせます。また、壁はブロックなので、日本のように壁の内側に配線できません。そのため、壁を削って配線を埋め込み、最後はセメントで表面をきれいに仕上げます。後から配線を追加するのは非常に手間なので、コンセントもなるべく多くの壁につけました。

屋根・天井の部分だけ木材
屋根の木組みが二重になっている
配線は壁を削って埋め込み
上から見た様子、天井と屋根の間に配線が走る

⑤屋根を載せる、天井・窓・ドアなどをつける
 かなり家らしくなってきました。トタン屋根を載せて固定、内側も天井を貼っていきます。窓やドアの位置に合わせて、金属製の枠を取り付けます。窓ガラスは、後から枠に合わせて嵌めていきます。

屋根を貼る様子
塗装済みのトタン屋根を取り付けていく
雨漏りしないように、つなぎ目は慎重に嵌めていく

⑥仕上げ(壁・床など)
 仕上げは壁のペンキ塗り、床のニス塗り、シーリングライトやコンセントの設置などです。ここでも様々な場所のサイズを確認しないと、置く予定だったコンロが置けない、とかになりかねないので、最後まで気を抜けません。手直しをしてもらう最後のチャンスでもあります。

外側を塗装して、エクステリアはほぼ完成

8月中旬から4か月半ほど経って、やっと完成、と言いたいところですが、実はまだ完成しておりません!今回の記事に間に合うかなーと思っていたら、見事に間に合いませんでした。笑
外観はほとんど完成していますが、内部の配管・床や壁の仕上げが完了しておらず、まだ住めません!!
住んでみての感想は、また次回をお待ちください。。。

それではみなさん、Safari njema!(良い旅を!)