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長野県飯綱町発のトッパンDXソリューションPosRe®開発秘話

こんにちは、ICT KŌBŌ®︎です。今回は、以前ご紹介したICT KŌBŌ®︎ IIZUNA発のソリューション「RemoPick®️(リモピック)」に続き、同じくICT KŌBŌ®︎ IIZUNAから誕生した「PosRe®(ポスレ)」に関してご紹介していきたいと思います!

「RemoPick®」の誕生ストーリーは下記からどうぞ!

PosRe®とは

PosRe®(ポスレ)は、まちの情報をLINEや住民アプリと連携して、収集・管理・発信する自治体向けDXソリューションです。

住民からの「道路に穴が空いている」などといった要望を集約する際に、写真と位置情報をセットでLINEという住民の方が使い慣れたプラットフォームから情報提供ができたり、「通学路における危険個所の見回り」や「消防団による町内巡回」といった見回り業務に使命感をお持ちの方々向けの情報共有・コミュニティツールとしてご活用いただけます。

またLPWA通信ZETAと連携することで、「水位センサー」や「マルチセンサー」などといった種類の異なるセンサーの情報をPosRe®の画面でまとめて閲覧・管理したり、ZETA公開ページを通じて河川の水位などセンサーで取得した情報を住民に公開することも可能です。

LPWA通信ZETAと連携したセンター閲覧画面イメージ

LPWA通信ZETAの詳細に関しては下記からどうぞ!


PosRe®の開発ストーリー

ではどのようにしてPosRe®が生れていったのか、当時の開発担当(久野・藤川・堀田)へのインタビューを通して紐解いていきたいと思います。

PTA会長さんとの出会い

地域とあゆむ ICT KŌBŌ編集担当(以下編集担当):まずはPosRe®の開発経緯について教えてください。

藤川:ICT KŌBŌ®︎ IIZUNAが入居しているいいづなコネクトEASTは、「食・農・しごと創りの拠点」として、地域内外の人々の交流の場となっています。

そんなある日、地元の小学校のPTA会長をやられていた飯田さん(当時)からご相談を受ける機会があり、お話を伺う中で「PTAの業務の中に児童が通う通学路の危険個所の集約、現地確認、要望書の提出という業務があるが、すべてがアナログで手間が非常にかかっており、少しでも効率化する術はないだろうか」というお話をいただきました。

堀田:詳しいお話をヒアリングしていく中で「テキスト情報」「画像」「位置情報」を一元管理できるようなプラットフォームがあれば、解決できるのではないか?ということで、早速プロトタイプの開発に着手しました。完成したプロトタイプを飯田さんにお見せし、ご意見をいただきながらシステム構成や機能のブラッシュアップを進めていきました。

プロトタイプのスケッチ

藤川:飯田さんにプロトタイプをお使いいただく一方で、このような課題は自治体などにおいて、住民からの情報集約や発信という要素にも応用ができるのでは?という仮説を元に、自治体さまへのヒアリングも進め、サービス化への歩みを開始していきました。

プロトタイプからサービスへ

編集担当:サービスとして開発するにあたって苦労した点などはありますか?

久野:当時、ICT KŌBŌ®︎ IIZUNAはオフィス開設から2年目ということもあり、1からサービスをローンチするという経験を持ったメンバーが誰一人としていませんでした。システム開発の知見はそれぞれが持っているので、システム開発のやり方は分かっていても、サービスとしてリリースするにはどういったことが必要なのか、社内手続きや各種ドキュメント作りなど、誰に聞いたらその答えに辿り着けるのかなど、右も左もわからず苦労しました。限られた期間で開発と同時進行でサービス化対応をしないといけなかったので、なかなか大変でしたね。サービス化と一言で言っても検討しないといけないことが本当に多岐に及んでいるんだなと気付かされました。一つ一つ着実にメンバーとタスクをシェアしながら、準備を進めました。

編集担当:そのような苦労があってPosRe®が生まれたのですね。そういえばPosRe®ってどんな意味が込められているのでしょうか?

堀田:PosRe®は、「住民からの要望を投稿し(Post)、その住民からの声に答える(Return)住民・自治体の双方向コミュニケーションを実現したい」という想いから名付けました。また、地域(Region)に根ざしたサービスにすることで、地域課題を解決し、地域に貢献したいという想いも込められています。

編集担当:そのような深い想いが込められていたとは知りませんでした!ロゴマークも印象的ですよね!

堀田:「ヤギのマークのPosRe®」のように住民の方に愛されるようなモチーフにしています。お手紙を届けるヤギさんのイメージですね。またテーマカラーも、住民の方が気軽に使えて投稿しやすいような配色を意識しています。

ヤギさんをあしらったPosRe®のロゴマーク

編集担当:現在はどういったお客さまがご利用されていますか?

久野:現在はオフィスのある、長野県飯綱町さまにお使いいただいています。住民からの要望集約に加えて、町内に敷設されているZETAネットワークに紐づく各種センサーのビューワーとしてもご活用いただいています。飯綱町で生まれたサービスのお客さま第1号が飯綱町さまということで、非常に嬉しく思いますし、同時により良いサービスにしていきたいという気概も感じています。

編集担当:町民の方からの反応はいかがですか?

藤川:以前、地元の新聞にPosRe®の記事を載せていただいたことがあって、私たちが気づく前に、飯田さんから「新聞見ましたよ!あのプロトタイプが形になって私も嬉しいです!」とご連絡をいただきました。私たちが開発したもので実際に喜んでいただく姿を目の当たりにして、すごく嬉しかったです。

PosRe®の今後の展望

さて、ここからは現在の開発メンバー(中島・宮川)にお話し聞きたいと思います。

編集担当:PosRe®のこれからの展望に関してお聞かせください。

中島:まずは機能拡張ですね。様々な自治体さまのお声を元に、より使いやすいサービスに向けて機能をどんどん拡充していけたらと思います。そして、自治体職員の方の業務効率化になるようなサービスにしていけたらと思います。

宮川:あとは、自治体さま以外の領域での活用も目指していけたらと思っています。このサービスの核となるニーズは決して自治体さま特有のものだけではないのではと思っています。例えば見回り、点検業務などを実施されている企業さまなどでもお使いいただけると思っていますので、様々な利用シーンの模索を続けていきたいと思います。

編集担当:これからの展開が非常に楽しみです!ありがとうございました!

一同:ありがとうございました!

最後に

最後までお付き合いいただきありがとうございました。今回はPosRe®の開発を振り返りながら、地域の方々とのあゆみをご紹介させていただきました。現地にオフィスを構え、地元の方々との交流から見出すことができるニーズはまだまだ眠っていると思います。
ICT KŌBŌ®︎ IIZUNAはこの4月で開設から4年目を迎えました。オフィスで働くメンバーも14名となり、様々なプロジェクトに邁進しております!これからの活動にもぜひご期待ください!

PosRe®の開発メンバー(新旧)
例年より早い春の気配を感じるいいづなコネクトEAST校庭にて

では次回の記事でお会いしましょう!

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