デザイン組織を目指すために、MVVを作った話
こんにちは!DXデザイン事業部でデザイナー&PdMをしている松村です。
第1回目でデザイン組織を創りはじめているお話をしましたが、デザイン組織を目指すためにMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を作りましたので、それについてお話しようと思います。
MVVを作ったワケ
第1回目に書きました、上層部に提出するために作成した資料の最後に、以下のようなMVVを記載しました😌
MVVまで作り込んだ理由は、今後デザインへの取り組みを我々自身でしっかりと評価し、行動と結果をアウトプットしていくためです💪🏻
デザイン組織を作っていきたいです!と、言葉だけでアピールをしても意図しているデザインの重要性はちゃんと伝わらないので、まずは私たちがしっかり行動し、結果を定量で計測し、それを重ねて発信していくことが大事だと考えています。
とは言え行動が独りよがりになってしまってもいけないので、TOPPANの行動指針やパーパスとズレないように、そこから解釈したものをMVVとして設定しました。
ミッション
「誰もが人を想う感性で、心に響くデザインを」
ミッションは、TOPPANのパーパスを参考にし、引用しました。
デザインとは、人を想って行う行為だと日頃から私たちは考えています。そのため、「人を想う感性」を既に大事にしているTOPPANとデザインの親和性はとても高いのではないかという期待を込め、この言葉をミッションに入れることにしました。
後半の「心に響くデザインを」の箇所は、パーパスの「技術」のままよりは、デザインという言葉を用いた方が今回のミッションとしては解りやすいと考えたため、「技術」を詳細化した「デザイン」を採用しました。
ビジョン
「創造力を駆使して新しい価値を生み出す」
ビジョンではTOPPANのバリューズを参考にし、4項目目のCreativityにある「創造力を駆使して、新しい価値を生み出す」をそのまま引用しました。
「デザインはCreativeであり、創造するものであり、それを怠ることなく駆使し、常に新しい価値を生み出す」という解釈の元、この文章全てに感銘を受け同意をしたため、ビジョンでは一部引用という形ではなく文章全てを引用することにしました。
バリュー
1. 「多様性を捉える」
ミッションでも触れましたが、多様化した世の中だからこそ、相手を想ってデザインを行うことが非常に大事だと私たちは考えています。
そしてTOPPANでは、多様な人財が個々の属性や価値観の違いを認め、尊重し合う「ダイバーシティ」を推進し、さらに、多様な人財の能力を生かし互いに高め合うことで、違いを変革の原動力に変える「ダイバーシティ&インクルージョン」の実現を掲げています。また、行動指針にも「人財の多様性を尊重し、心身ともに健康で働きがいを感じられる職場環境づくりに努める」と定義されています。
なので、デザインを行う上で大事でもありTOPPANの意思の一部でもある「多様性」と「捉える」という行動を掛け合わせ、バリューの1つ目として取り入れることにしました。
2. 「本質を究める」
私たちが話している「デザイン」は、UIなど表層面の狭義の意味ではなく、体験設計なども含めた広義の意味でのデザインを指しております。なので、「ものごとのうわべだけを取り繕うのではなく、本質をしっかりと究めるための思考を怠らず」と前半に入れ、その結果「ものごとを価値あることへ導けるように行動」と定義しました。
また、「究める」という漢字はなかなか見慣れないですが、辞書で調べると以下のような意味があります。
意味を見た際に、「うわべだけではなく本質をきわめる」という私たちの想いにピッタリではないかと考え、この漢字を選びました。
ただ、「ものごとの本質を究める」で終わってしまうと価値が生まれにくく、事業としては成り立たず評価がしずらくなってしまうので、後半に「価値あることへ導けるように行動します」と記しています。
3. 「過程を楽しむ」
私はデザイナーになってもうすぐ10年が経ちますが、ものごとを創るということは楽しいことばかりではなく、むしろ悩みが尽きず苦しいことが多いです。しかし今までに通った道は全て自身の経験となり、無駄なことは一つもないという経験をしてきました。なので、これは私個人からの励ましのような項目になってしまいましたが(笑)、苦しくても楽しんでそれを自身の糧にもしていこう、無駄なことは一つもない!という想いを込めました。
4. 「新たな可能性を拓く」
ここまでの3項目は全て思考や行動の話をしてきたので、最後はそれらを行なった結果こういうものを創っていこう!という項目にしました。
私たちは、私たちが創るプロダクトを使ってくれるユーザーさまの暮らしをより豊かにし、社会の当たり前となる未来を創造したいと考えています。その可能性を常に信じ、創造することで新たな可能性が拓かれるという意味を込め、バリューの最後にこれを持ってきました。
定義したその先
これらMVVはまだ出来たばかりなので、今後はこれらをデザイナー一人ひとりがしっかりインストールし、常に意識して行動が出来る環境創りをしていくことが大事だと思っています。
まずはMVVを元に成果を定量化した指標をつくり、10月からは試験的にOKRを運用していく予定です。
そして各デザイナーが最大限パフォーマンスを発揮出来、その行動と結果をしっかりと上層部にアウトプット出来るように、環境創りを行なっていきたいと思います!
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