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【TOPPAN】ICT KŌBŌ®︎ でのインターンシップを紹介します!

はじめに

TOPPANデジタル沖縄サテライトオフィス「ICT KŌBŌ®︎ URUMA」です!今回はICT KŌBŌ®︎でのインターンシップについて紹介します。

ICT KŌBŌ®︎インターンシップでは、各地域にある企業、団体が抱える課題の掘り起こしから企画・開発までの流れを体験できるプログラムを実施しています。

インターンシップでの実施内容

本インターンシップに参加することで、各地域の文化や産業への理解を深めながら、デザイン思考に沿った顧客視点でのモノづくりを学ぶことができます。そして私たちICT KŌBŌ®︎での働き方やオフィスの雰囲気も知ることができます。

ではここからは、2023年夏にICT KŌBŌ®︎ URUMAで実施した1Weekインターンシップを例に、内容を詳しく見ていきましょう。

デザイン思考

まずはオフィスで顔合わせと会社説明を実施します。それに加えて、デザイン思考が私たちの活動にどのようにして結びついているのかについても共有しています。

デザイン思考とは、ユーザが抱える課題を起点として解決策を導き出そうとする思考法です。ユーザの想いや悩みに深く共感し、問題を明らかにしてアイディアを創発していくのがデザイン思考を用いたモノづくりであり、「顧客第一主義」を掲げる私たちにとって大事な考え方であると言えます。

特に地域との関わりが深い ICT KŌBŌ®︎ においては「共感」がとても重要です。続いて実施するフィールドワークでは環境やひとと触れ合うことでこの感覚を自分のものにしてもらいます。

フィールドワーク

沖縄では勝連漁業協同組合さまにご協力いただきました!沖縄県うるま市の勝連地域は、全国一のモズク産地として知られています。その基盤となっているのが勝連漁協です。省力化やモズク認知度向上といった課題に対して日々向き合っており、ICT KŌBŌ®︎ URUMAで開発している漁業DXソリューションをもとに課題解決へ向けて実証実験をおこなっています。

【漁業DXソリューション実証実験 プレスリリース記事はこちら】

話をインターンシップに戻します👀

先ほど「深く共感すること」が大事だと話しましたが、そのためには単に調べたり聞いたりするだけではなく、実際に足を運んで体験することが重要であると考えています。そのため今回のインターンシップでも漁協内を歩き回って潮風を感じてもらいながらヒアリングを実施しました。

「モズクの生育過程」や「モズク水揚げ時の選別作業」など、学生のみなさんは興味津々の様子でした。

漁協でのフィールドワーク

問題定義とアイディエーション

次に、フィールドワークで得た情報や学び、感じたことを参加者全員で共有しました。

その中で生モズクが一般にはあまり知られていないということに着目し、『生モズクの認知度や売上向上に向けての施策を考える』という方針を立てました。生モズクとは塩漬け加工されていないモズクのことで、ぬめりがあってシャキッとした食感が特徴です。方針策定後は、具体的なアイディアを考えるフェーズに入ります。

フレームワークを活用し、発散・評価・収束を繰り返して多様なアイディアをブラッシュアップしていきました。その後は「新規性・実現可能性・社会的インパクト・沖縄らしさ」の観点から投票をおこない、素晴らしいアイディアの中から『メタバース空間を利用したモズクの食育サービス』が最も支持を集めました。

ソリューションスケッチの様子

プロトタイピング

選定したアイディアを基に、次はプロトタイピングに移ります。
まずはペーパープロトタイピングを実施しました。この手法は紙とペンを使ってアイディアを手軽に素早く視覚化していきます。とはいえ限られた時間の中で構想全てを形にすることはできないため、「モズクの学習コンテンツ」というアイディアのコア部分に注力して作業してもらいました。

少しずつアイディアが具体化されていく様子をみて、オフィスメンバーからのフィードバックにもより力が入ります。

ペーパープロトタイピングのレビュー

その後はFigmaを利用してデジタルプロトタイプを作成しました。このフェーズにはプロトタイプのクオリティを上げるということに加えて、実際にユーザーが使うことを想像しながら画面設計をしてもらうという目的があります。

作業を通じて、アイディアがどのようにして実用的なソリューションに変わっていくかを学べたのではないかと思います。

Figmaを使ったデジタルプロトタイピング

成果発表会

インターンシップのクライマックスは、勝連漁業より古堅さまをお招きしての成果発表会です。

各チームがこれまでの取り組みをプレゼンテーションし、自分たちのアイディアとプロトタイプを紹介しました。古堅さまからは、『まずモズクについて知ってもらえたことが嬉しかった。提案を受けて、今後はリアルだけではなくデジタルも活用して主体的に、想像力を膨らませながら売り出していけるような漁協にしていきたい』とのコメントをいただきました。

短い期間ながらアイディア創発から提案までをやり遂げた学生たちの表情はとても明るいものでした。学生たちの成長を間近で見ることができ、私たちも良い刺激を受けた一週間でした。

学生のみなさん、お疲れ様でした!

おわりに

このように私たちICT KŌBŌ®︎のインターンシップでは、各地域の文化や産業への理解を深めつつ、顧客視点でのモノづくりを体験できる内容になっています。期間中は社員との座談会やランチ会なども実施しているので、オフィスの雰囲気や働き方についても知ることができます。

今年度もICT KŌBŌ®︎全拠点でインターンシップを実施する予定です。
ICT KŌBŌ®︎近隣の大学・高専の皆さんは是非、募集情報をチェックしてみてください!