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デザイナーによるプロダクトのための壁打ち会〜まちスク™編〜

こんにちは。TOPPANデジタル・UIデザイナーの中森です。
今回は、「デザイナーによるプロダクトのための壁打ち会」第2弾の紹介です!(第1弾の記事『デザイナーによるプロダクトのための壁打ち会〜LOGINECT®編〜』)

壁打ちって何?

壁打ちは、誰かに話を聞いてもらいながら考えを整理したり、悩みを発散することで課題解決のヒントを得るための取り組みのことです。エンジニアやPM(プロダクトマネージャー)に「もやもや・悩み」のボールを投げてもらい、デザイナーが壁役として受け止め、打ち返すという方法で行っています。
投げてもらうボールは、話がまとまっていなくてもOK、アイデアベースでもOKで、壁役のデザイナーも的確な回答をするのではなく、あくまでも話を聞いて思いつくままに感想やアドバイスを行うというスタンスで臨みます。
相談者は肩肘張らずに気軽に相談できて、悶々とした状態を脱することができますし、デザイナーはデザインに対する考え方を知ってもらうことができる、お互いにとってWinWinな場として活用しています。

教育支援マッチングサービス『まちスク™』の壁打ち

壁打ち会の気軽さを利用して、私達のお隣のチームが開発を行っている、教育支援マッチングサービス『まちスク™』のPMが相談に来てくれました。『まちスク™』は、課外授業や職場体験を検討している学校と、それに対応できる地域企業をアプリ上でマッチングするサービスです。
ざっくり「デザインを良くしたい」という相談でしたが、具体的なデザインカイゼンを行う前に、プロダクト担当PMにデザイン思考を深めてもらうことをゴールにして壁打ちを行いました。

ペルソナとユーザーフローの作成

プロダクトをつくっていく上で肝となるユーザー理解。そのために、まずはペルソナとユーザーフローの作成を行っていきますが、特にペルソナは人や書籍によってやり方や粒度が微妙に異なっているため、試行錯誤しながら作成しているという声を、社内でよく聞きます。
今回は経験値のあるデザイナーが壁打ち相手になり、PMと一緒に考えていくことで、ひとつのやり方をインプットするだけでなく、多角的な視点でのアウトプットにもつなげることができました。ここで作成したペルソナやCJM(カスタマージャーニーマップ)は、リリース後のカイゼンPDCAにも活かされていきます。

ペルソナ。教育機関と地域企業それぞれの登場人物を整理しました。
ユーザーストーリーの一部。考えられるフローはすべて洗い出します。

UIの考え方

UIについては、PMが違和感を感じていたり判断に迷っているポイントに絞って、アドバイスを行いました。
社内資料を作る際にも活かせるようなデザインの基礎に限定して、覚えてもらう目的ではなく、デザイナーが見ているポイントや頭の中で考えていることを知ってもらう目的で赤入れ資料を作成しています。

色・フォント・レイアウトなどは、デザイナーのセンスによって作られていると思われることが多いですが、これら赤入れした内容はすべてペルソナ・ユーザーストーリーを軸にして考えています。今回相談に来てくれたPMには、「ユーザーを軸にして理論的に考えられていること」「そもそもペルソナが不明確なままではUIも検討できないこと」を、一連の壁打ちの流れを通して理解してもらうことができたと思います。

担当者からひとこと

「見た目をよくしたいな」という理由からデザインチームへ壁打ち相談をしました。結論…デザインへの意識が180度変わりました!!
恥ずかしながら、「デザイン=見た目をよくする」という認識だったんですが、そうではなく、ユーザーのことを意識して検討・構築するということをまちスク™の開発を進めながら学びつつ実践が出来てよかったです!

壁打ち会の振り返りと、現在の取り組み

前回と今回、合わせて2つのプロダクトを紹介しましたが、この他にも5件(合計7件)のプロダクトが壁打ち相談に来てくれました。ありがたいです!
壁打ちを通して、プロダクトのカイゼンに微力ながら貢献できたのは、デザイナーとしてとても嬉しいことだと思います。
その反面、壁打ちだけだと課題の本質までは入り込めず、プロダクトを大きく成長させたり、インパクトを与えることは難しいという課題も明確になりました。

私たちICT開発センターは、2023年10月の組織再編で新設されたTOPPANデジタルに所属し、トッパングループ全体でのDX事業推進を牽引していきます。プロダクトデザインに関する取り組みも、さらに加速していく予定です。壁打ち会で得た知見や課題を活かし、今後もプロダクトにより伴走できるような施策を検討していきたいと思っています!

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