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デザイン本を使った輪読会レポート

こんにちは。凸版印刷DXデザイン事業部・UIデザイナーの中森です。
今回は、社内で開催したデザイン本を使った輪読会についてご紹介したいと思います!

輪読会って?

輪読会は、1冊の同じ本をみんなで読み、お互いに意見を交わして理解を深める読書会です。「意見を交わす」というところがポイントで、一人だとなんとなく流し読みしてしまうような部分でも、他の人の意見を聞いて気付きを得たり、疑問を解消できたりするので、本の内容に対する解像度が高くなるというメリットがあります。
参加者を部署内の色々なチームから募ることで、普段あまり関わらない人との横串コミュニケーション活性化にもつながります。(これも”デザイン”のひとつですね!)

開催のきっかけ

前回の記事で紹介したように、私たちデザインチームは社内にデジタルプロダクトにおけるデザインを浸透させるために、日々色々な取り組みを行っています。その一環としてデザインに関するお悩み相談を受けているのですが、届く相談は「ボタンの色を考えてほしい」「文字をカッコよくしたい」といった、表層を整えてほしいというものがほとんどでした。
デザインは表層を整えるだけではなく、もっと前段階の要件・構造・骨格フェーズから始まっているんだよ。課題の本質は表層だけでは解決できないんだよ。という考え方について、社内の共通認識・共通言語が少ないがゆえにコミュニケーションが難しく、せっかくの相談の機会を活かせていないのでは?というモヤモヤを感じていました。
このモヤモヤを少しでも解消したいと思ったのが、輪読会開催のきっかけです。

出典:UX DAYS TOKYO『UXを構成する5つの階段を振り返る』

輪読会の概要

課題図書

はじめてのUIデザイン
繰り返し読み返せる教科書的に使えるものにしたかったので、この本を選びました。デジタルプロダクトのUIデザインを学びたい人を対象に、基本的な知識や考え方が一通り身につくことを目指して書かれています。(100円で購入できるというのもありがたかったポイント…!🙏)

参加者

  • プロダクトデザインに興味や課題を感じているエンジニア

  • 各回の平均参加者は10名前後(全4回)

開催頻度

  • 週1回 30分(オンライン)

流れ

  • 当日までに)課題図書の対象範囲を事前に読む

  • 当日までに)気付いたことや疑問をmiroに書き出す

  • 当日)miroを見ながら疑問の解消と意見交換をする

輪読会当日の様子

事前に書き出してもらったmiro(オンラインホワイトボードサービス)の付箋を見ながら気になったところや疑問を深掘りしていくのですが、果たしてみんなちゃんと事前に書いてくれるだろうか…盛り上がってくれるだろうか…という不安を抱えて迎えた初日。心配無用なくらい、参加者全員がたくさんの付箋を貼ってくれていました!
何ごとにも前向きに、真面目に取り組む姿勢を持つ人の多さは、トッパンに入ってよかったなと感じる個人的GOODポイントです◎

miroの全体図。毎回たくさんの付箋が貼り出され、意見交換も盛り上がりました!

一番盛り上がった話題は「ペルソナ」

全4回の輪読会の中で一番盛り上がったのは、ペルソナに関する話でした。
本の中ではサラッとしか触れられていないのに、「わからなかったこと・聞いてみたいこと」の付箋がたくさん出てきて、普段の業務で取り入れてみたもののうまく活かせていないチームが多いんだという課題に気付かされました。
この話を受けて、実際にペルソナ、CJMを作るワークショップも企画したので、次回のnoteでご紹介します!お楽しみに!

参加者アンケート(一部抜粋)

輪読会で得られたモノ

輪読会の目的である「共通言語・共通認識をつくる」に関しては、本を読んだからといってすぐに社内の意識が変わるものではありません。ですが今回の輪読会を通して、なぜUIが大切なのか、最終的なアウトプットまでにどういったプロセスを辿るのかといった、UIデザインの一連の流れを知ってもらうことができたと思っています。
輪読会以外の取り組み効果も相まって、最近は「デザイン=表層を整えるもの」という認識が改められ、「きちんとペルソナやCJMを作ろう」「情報設計からやり直そう」という動きが高まっています。
よりよいプロダクトを創り出し、ユーザーのゆたかな暮らしを叶えるために、これからもデザイン力を強化し、浸透させるための取り組みを続けて行きたいと思います!

一緒にデザイン組織を盛り上げませんか?

輪読会のようなワークショップ開催はもちろん、日々のプロダクト開発やデザイン組織づくりを一緒に進めてくれる仲間を募集しています!
まずは気軽にカジュアル面談だけでもOKです!お気軽にご応募ください♫


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